JB

Digital Transformation Proposal

顧客とのやり取りから、販売・在庫・製造まで。
J.C.BAR 様 顧客・販売管理のDX ご提案

分断された情報を、ひとつなぎに。
お客様・取引は Zoho CRM、仕入れ・製造・在庫は Webアプリ で持ち、両者を連携。
「お客様と向き合う時間」を増やすための、無理のないデジタル基盤づくりをご提案します。

ご提案先 オートクチュール宝飾サロン J.C.BAR 様 ご提案 etika テーマ この1年で、顧客〜販売〜在庫〜製造を一気通貫に

Purpose

目的と背景

「この1年で会社のDXをある程度完成させる」——その実現に向けたご提案です。

現状は、顧客対応は Zoho CRM、販売伝票は手書き、在庫・製造は業界専用システム(GEM)と、ツールごとに情報が分断しています。さらに GEM は Windows 11 に対応するには実質的な買い替え相当の費用がかかり、クラウド非対応・他システムと連動できないという制約があります。本ご提案は、この分断を解消し、業務を一気通貫でつなぐ仕組みを示すものです。

御社が定めた優先順位

PRIORITY 1

販売管理 × 顧客管理の連動

全チャネルでデータを一本化。

PRIORITY 2

在庫連動

売れたら在庫が自動で減る「売り消し」。

PRIORITY 3

組立・製造加工管理

素材+加工費を足し上げ1製品へ。当面は後段で。

システム化はあくまで「お客様と向き合う時間」と「一人当たりの生産性」を増やすための手段です。御社の強みである人間的なコミュニケーションとコンテンツ発信を守りながら、作業だけを効率化することを基本姿勢とします。

Current Issues

現状の課題

ツールは揃いつつあるものの、情報が「バラバラ」に分断している——これが核心です。

課題現状影響
① 二重入力で記録が定着しない手書きの販売・預り伝票を起票し、さらに Zoho CRM へ再入力。手間ゆえ全販売・修理履歴の入力が徹底できない。入力ハードルが高く、データの網羅性が欠ける → 追客・分析が成り立たない。
② 情報の分断顧客=Zoho/商品・在庫・組立=GEM/販売=手書き/会計=みろく/接点=LINE・クラブバール・DG1・Shopify。「あのお客様が昔何を買ったか」が一瞬で出てこない。横断できない。
③ 購買履歴がCRMにないZoho は「やり取り」中心で、売上が入っていない。顧客台帳としての価値が出ず、追客の土台がない。
④ GEMの老朽化Windows11対応は買い替え相当の費用。クラウド不可・連動不可。顧客約1,000名・在庫・組立加工を管理。続けるのも乗り換えるのもコスト。動けない状態。
⑤ 属人化・紙資産の死蔵過去の購買履歴やオーダーのデザイン画は紙ファイルで、検索性がない。担当者でないと分からず、少人数で量が増える中で情報共有が回らない。
⑥ 経営の可視化が弱い売上・点数・目標対比を示すダッシュボードがない。数値で確認・共有できず、判断が感覚に依存しがち。
⑦ セキュリティ免許証など機密情報を LINE の写真で受け取る運用が残る。県外取引・高額品が増加。事故時のリスクが大きい。信頼商売の根幹に関わる。
⑧ 販売チャネルの多様化サロン手書き/DG1(EC)/Shopify と入口が複数。どの入口で売れても、データを一本化したい。

Our Approach

解決の全体方針

顧客・取引(需要側)は Zoho CRM、仕入れ・製造・在庫(供給側)は Webアプリ で持ち、両者をデータ連携でひとつなぎに。

1. 顧客・商談・履歴は Zoho CRM に集約

既存の商談・オーダー進捗のカスタマイズはそのまま活かし、ゼロからやり直しません。売上・接客記録を顧客に紐づけ、カルテを「台帳」として機能させます。

2. 仕入れ・在庫・組立はWebアプリで構築

宝飾特有で癖のある業務は、業務フローに合わせて作成し CRM と連携。現場の二重入力をゼロにします。

3. Zoho は CRM のみを利用

在庫・仕入れ・原価は Webアプリ側で持ち、会計は既存の「みろく」を継続。CRM に業務を詰め込み過ぎず、役割を明確に分けます。

4. 守るのは「人」、効率化するのは「作業」

入力ハードルを下げ(起票=記録/音声入力)、ダッシュボードで情報を集約。セキュリティ・法令対応(機密情報の安全な扱い、古物・本人確認)は設計に内包します。

なぜこの構成か(CRM のみで完結しない理由)

観点CRM だけで構築CRM + Webアプリ連携(本提案)
顧客・履歴
仕入・在庫・原価・組立△ 標準機能には非常に乗せにくく、柔軟性に欠ける◎ 業務フローどおりに自然に持てる
業務フィット宝飾固有UIを作り込み続けて頭打ち癖のある部分を業務に合わせて作れる/二重入力をゼロにしやすい
役割分担1つに詰め込み過ぎるCRM=顧客・取引、Webアプリ=供給・製造で明確
顧客・商談・受注伝票だけなら CRM で足りますが、仕入れ・在庫・組立まで含めると CRM+Webアプリ連携が現実解です。

課題 → 打ち手の対応

課題打ち手
① 二重入力受注伝票を Web/タブレットで起票し、同時にCRMへ記録。音声入力で接客記録を省力化。
② 分断顧客=CRM に集約、仕入・在庫・製造=Webアプリ、データ連携で横串。1顧客ビューに統合。
③ 履歴なし売上を必ずCRMに残す設計。過去3年分の伝票を移行入力。
④ GEM老朽化クラウドWeb+スマホ/タブレットで脱オンプレ。顧客約1,000名はCSVで移行。
⑤ 属人化接客記録・デザイン画を顧客に紐づけ検索可能に。担当引き継ぎができる状態へ。
⑥ 可視化売上KPI・カテゴリ別・目標対比のダッシュボード。
⑦ セキュリティ機密情報の安全な収集経路、権限/操作ログ、古物・本人確認の運用設計。
⑧ チャネルまずサロン販売の売上+顧客をCRMに一本化。DG1・Shopifyは連携方式(API/CSV取込)を要件定義で確認のうえ、段階的に取込を目指す。

Architecture

システム全体像

「需要・取引」と「供給・製造」で正データを分け、受注伝票と製品で紐づけます。

構築の進め方(大枠フロー)

① 現状ヒアリング現行システム(GEM・CRM)の概要と業務フローを現場で確認
② 要件定義画面・項目・帳票・連携方式を確定(動くモックを土台に)
③ 構築Phase単位でAI駆動開発
④ 試験運用実データでトライアル・現場フィードバック反映
⑤ 受け入れ・本稼働チェックリストで検収 → 本稼働
以下のシステム概要は現時点の構成案です。①現状ヒアリング・②要件定義を経てモジュール構成・項目・連携方式の詳細を確定したうえで構築に入り、各Phaseとも試験運用→受け入れ(検収)を経て本稼働します。

システム概要(構成案)

Zoho CRM

需要・取引の正(顧客が見える)
  • 顧客マスタ/記念日・好み
  • 接客・相談記録/商談
  • 受注伝票(ウィジェットで起票)
  • 納品(売上)伝票/購買履歴

新Webアプリ

供給・製造・在庫の正(業務に合わせて作る)
  • 発注(資材=モノ+外注加工費)→ 入庫
  • 組立・製造加工管理(BOM・原価積上げ)
  • 個別番号の発番・来歴・バーコード
  • 資材在庫 / 製品在庫
CRM の受注伝票画面から、Webアプリの製造データ(発注・入庫・組立進捗・原価)をウィジェットで参照できます。CRM に居ながら製造状況が見えます。

Business Flow

業務フロー:受注 → 製造 → 納品

オーダーメイドの基本形です(例:山田様のフルオーダー1件が①→⑦を流れます)。CRMWebアプリ で役割を分け、各ステップに現場で触れる画面イメージを添えています。動くモックあり ↗ を押すと該当画面のモックが別タブで開きます。

1
受注CRM 動くモックあり ↗
商談から受注伝票を起票(現行の紙伝票に近い入力画面)。顧客はCRMから呼び出して自動入力し、起票がそのまま顧客の記録になります。データはCRMに保存。「どの製品を作るか」を選定し、受注フェーズで一旦確定。同じ画面のタブ切り替えで「加工依頼書」「お預り引換証」も起票できます。
画面イメージ受注伝票の起票(ご請求明細書)Zoho CRM ウィジェット
CRMから顧客を呼び出す:山田 ✓ 山田 花子 様(CST-00123)を呼び出しました
お名前山田 花子 様担当
ご住所〒930-0001 富山市新富町…TEL076-441-****
お誕生日1975/04/12結婚記念日1999/06/20
商品番号品名ご購入額(税込)
(受注時に発番)Pt ダイヤリング 0.32ct(フルオーダー)¥418,000
内金 ¥100,000(受注時)合計 ¥418,000(内税)
🖨 伝票を印刷CRMへ受注データを保存
※ 既製品の販売時は、バーコードをスキャンすると明細が自動入力(自動起票)されます。
2
発注Webアプリ 動くモックあり ↗
資材(ダイヤ/ルース/地金/原型)+外注加工費(役務)を同じ発注に登録し、原価の元データにします。外注依頼の加工伝票はここから生成します。
画面イメージ発注(資材+外注加工費)Webアプリ
受注No.113100(山田様・CRM連携)目的顧客向け(受注紐付けあり)
発注先提携工房A弊社納期2026/07/15
区分内容金額(原価)
資材ダイヤ 0.32ct¥***,***
資材Pt900 地金¥**,***
外注加工費キャスト・石留め¥**,***
発注を登録🖨 加工伝票を出力
※ デザイン指示書は従来通り紙で添付(システム非依存)。
3
入庫Webアプリ 動くモックあり ↗
発注に対し資材が入庫 → 資材在庫へ。「頼んだのに届いていないもの」も一覧できます。
画面イメージ入庫(発注 → 資材在庫)Webアプリ
発注No.内容状態
PO-0245ダイヤ 0.32ct未入庫入庫
PO-0246Pt900 地金入庫済 ✓
PO-0247外注加工(キャスト・石留め)作業中
入庫を確定すると資材在庫に計上され、組立(STEP 4)で使えるようになります。未入庫の残がひと目で分かります。
4
組立・製造加工管理Webアプリ 動くモックあり ↗
入庫資材+外注加工費を足し上げ(BOM・原価積上げ)→ 完成品に個別番号を発番。売上(CRM)との突合で1点ごとの粗利が見えます。進捗は 受付→デザイン→見積承認→製作(自社/外注)→検品→納品 をボードで可視化(下の組立カンバン参照)。
画面イメージ組立・原価積上げ(BOM)Webアプリ
製造案件山田様 Pt ダイヤリング(受注 113100)工程検品 → 完成
構成(BOM)原価
ダイヤ 0.32ct(PO-0245)¥***,***
Pt900 地金(PO-0246)¥**,***
外注加工費(PO-0247)¥**,***
原価合計¥***,***
完成 → 個別番号を発番(J-210712)
5
製品在庫Webアプリ 動くモックあり ↗
販売用の製品在庫ができ、バーコードを払い出し。完成品は個別番号+バーコードで管理します。
画面イメージ製品在庫・バーコード・紐付けWebアプリ
個別番号品名状態受注紐付け
J-210712Pt ダイヤリング 0.32ct売約113100(山田様)
J-173061トラピッチェエメラルド 1.53ct在庫—(販売時に引き当て)
バーコード払い出し:▮▮▯▮▮▯▮▮▮▯▮▮ J-210712
受注に紐付け来歴を見る
6
紐付け
製品 ⇄ 受注伝票(受注に紐付ける/在庫として後で引き当ても可)。オーダー品は受注に紐付け、店頭在庫品は販売時のスキャンで自動起票・引き当て(売り消し)します。画面はSTEP 5の製品在庫画面に含まれます(「受注紐付け」列・「受注に紐付け」ボタン)。
7
納品CRM 動くモックあり ↗
製品をお客様へ納品し、残金を決済して売上計上 → 納品(売上)伝票。受注伝票・製品(個別番号)と紐づき、そのまま顧客の購買履歴に残ります。
画面イメージ納品・売上計上Zoho CRM
受注No.113100 山田 花子 様納品日2026/07/10
品目Pt ダイヤリング 0.32ct(J-210712)
お支払い内金 ¥100,000(受注時)/ 残金 ¥318,000 カード・現金・掛・ローン・分割
売上計上¥418,000(内税)→ みろくへ仕訳連携
納品(売上)を確定🖨 ご請求明細書
確定と同時に:購買履歴へ記録(CRM)/製品在庫を売り消し(Webアプリ)。
デモできる画面:①の受注伝票(+加工依頼書・お預り引換証)は帳票入力モックで、顧客呼び出し → 明細入力(バーコードスキャン)→ 保存までを実演できます。②〜⑦は業務モック(CRM+Webアプリ)で、入庫 → 組立完成(個別番号発番)→ 納品確定(購買履歴へ記録・在庫の売り消し)までの画面間の連動を実際に操作いただけます。本開発では、これらのモックを土台に要件をすり合わせながら作り込みます。
仕入れの実体:宝飾では 資材(モノ)+外注加工費(役務)の両方を「仕入れ」として登録し、組立で足し上げて1つの完成品(個別番号)にします。
製造の有無は2通り:オーダーメイドは受注に紐づけて製造/既製品・委託品・見込み生産は先に製品在庫を作り後で引き当て。どちらにも対応します。
在庫は2層:未完成の「資材在庫」と、完成した「製品在庫」を分けて管理します。
発注先は基本1箇所:1件の受注に対し発注先(提携工房)は多くの場合1箇所。材料も多くは提携先が用意し、リフォーム等の持ち込み・自社コレクション充当時のみ自社在庫から送付します。
加工依頼の書類:外注依頼は「加工伝票」で行い デザイン指示書を併せて送付。加工伝票はWebアプリから生成しますが、デザイン指示書は個別性が高く従来通り紙運用(システム非依存)とします。
発注の目的を区別:同じ発注・入庫でも「顧客向け(受注紐付けあり)」か「在庫補充向け(受注紐付けなし)」かを区別して登録し、顧客向けはそのまま売上に紐付けます。

受注以外の業務フロー(修理・買取・店頭在庫品)

オーダーメイドの基本形とは別に、入口の異なる3つのフローに対応します。いずれも最終的に CRM の受注・納品(売上)伝票へ集約し、顧客の購買履歴に残します。

フロー流れ仕入れ/在庫売上の立て方
修理お預かり → 内容決定 →(必要時のみ)発注 → 作業 → 納品仕入れが発生しない場合あり。物(在庫)は増えない作業発生に伴い「修理」伝票で売上計上(例:チェーンつなぎ合わせ)
買取査定・買い取り → 自社在庫/素材コレクションへ受け入れ在庫・素材として受け入れ。後の製造・リフォームに充当可買取として記録(リフォーム併用時は基本フローへ)
店頭在庫品の販売本社で製造・発注した在庫を店頭に積み上げ → 販売受注紐付けなしで先に製品在庫化 → 販売時に引き当てバーコード自動起票で受注伝票を起票・引き当て
修理は「先にお預かり・発注 → 作業 → 売上」という製造とは順序の異なるフローです。仕入れの有無に関わらず、伝票入力を通じて売上を必ず記録します。リフォームで複数点を預かり、一部はオーダー・残りは買取という複合ケースも、上記フローの組み合わせで扱います。

受注伝票の起票は2経路

経路場面起票UI顧客マスタ受注データ
(a) 手入力商談からの受注(オーダー等)CRM ウィジェット(紙伝票に近いUI)CRM を参照CRM が正
(b) バーコード自動起票完成品の販売時WebアプリのスキャンUI(スマホ可)CRM を参照CRM が正

製造完了で製品にバーコードを払い出し。販売時にスマホ等でスキャンすると、受注伝票が自動起票(顧客は CRM を参照)され、同時に製品在庫から引き当て(売り消し)。製造した製品が「在庫 ⇄ 受注伝票」に一気通貫で紐づきます。

現行帳票3種の電子化

現行の手書き帳票3種を、項目・体裁を踏襲して電子化します。起票がそのまま記録になります。

現行帳票内容保持側出力タイミング
① ご請求明細書受注・納品(売上):明細・決済・ポイントCRM(ウィジェット起票)納品/会計確定時
② 加工依頼書(控)
※デザイン指示書は従来通り紙運用
製造指図:加工区分・使用地金・ルース・原型番号Webアプリ(受注から生成)受注後の製造手配時
③ お預り引換証(控)預り品:受付日・返却予定日・品目要確認(CRM/Webアプリ)預り受付時

組立・製造加工管理のカンバン(イメージ)

受注した製造案件を工程ごとのカードで可視化。自社/外注の別・担当・納期がひと目で分かります。Webアプリ

受付 2
田中 様K18 リング(フルオーダー)担当: 専務納期 7/20
小林 様ルース → ペンダント加工担当: 山田
デザイン・CAD 1
佐藤 様ファンシーカラー ペンダントCAD: デザイナー納期 7/28
見積・承認 1
鈴木 様リフォーム(指輪→ペンダント)見積 ¥180,000承認待ち
製作 2
山本 様Pt ダイヤリング外注: 鋳造納期 7/15
伊藤 様真珠ネックレス 修理自社納期 7/10
検品 1
渡辺 様K18 ピアス検品: 良
完成・納品 1
中村 様エメラルド リング個別番号 発番済7/8 納品
各カードは「受注伝票(CRM)」と紐づき、素材+外注加工費の積み上げ(原価)を保持します。完成(最終列)で個別番号を発番・バーコードを払い出し、製品在庫へ。納期超過はダッシュボードの「やること」に表示します。
現状も CRM 上で個別案件の進捗は確認できますが、一覧で全案件を見渡せず停滞の把握が難しいのが課題です。本ボードは週1回のオーダーミーティング(申し送り)を補完し、「どこで止まっているか」を一覧化して取りこぼしを防ぎます

Function Mapping

GEM機能の振り分け

全機能を移植するのではなく、実際に使っている中核を再構築します。

GEM の機能内容振り分け
仕入れ管理資材(モノ)+外注加工費の入荷・原価記録Webアプリ
在庫管理個別番号・来歴(在庫/加工中/売約/販売済)・売り消し・棚卸Webアプリ(優先2)
販売管理受注・納品(売上)・帳票受注/納品=CRM(ウィジェット)、付帯帳票=テンプレ出力
顧客の購買履歴顧客に売上・オーダー・修理を紐づけCRM
組立・製造加工管理素材+加工費を1製品に足し上げWebアプリ(優先3)
商品マスタ・個別番号在庫・売上・オーダー・組立を貫く軸Webアプリ(GEMから移行)
顧客約1,000名・在庫データは CSV で移行可能です。委託・催事・買掛/売掛・上代改定・RFID など GEM の上位機能は、現状の運用規模では当面対象外とし、必要になった時点で追加します。

実装のポイント

帳票

HTML/CSS + PDF

現物に合わせたテンプレートでPDF生成・店頭印刷。控えの2部運用を踏襲し、発行PDFは顧客カルテに添付して紙の死蔵を解消。署名が要る預りはタブレット署名/印刷サインに対応。

バーコード

既存資産を起点に

GEMの個別番号をそのまま主キーに引き継ぎ、既存タグは貼り替え不要。読取はリーダー+スマホカメラ、発行はラベルプリンターで2面タグ(プライス+管理)。点数増加時はRFIDを将来オプションに。期末棚卸(タグを1点ずつスキャン)も現行運用のまま継続し、システム在庫と自動突合して差異を一覧化。

組立

BOM+進捗ボード

部材(地金・ルース・原型)+外注加工費を1製品に足し上げ原価を集計。加工依頼書を入口に進捗をボードで管理し、完成時に個別番号を発番・バーコード発行。

技術構成

レイヤ構成用途
フロントReact / Next.js(PWAでスマホ対応)タブレット入力・進捗ボード・帳票プレビュー・スキャン
バック / DBAPI + PostgreSQL(クラウド)商品・在庫・仕入・製造・受注の管理
帳票HTML/CSS + PDF 生成帳票発行・店頭印刷
バーコード生成ライブラリ+リーダー(カメラ併用)払い出し・スキャン起票
連携Zoho CRM REST API顧客参照・受注/売上/履歴の記録
基盤認証・権限・操作ログセキュリティ/古物・本人確認

Roadmap

実装の進め方・スケジュール

御社の優先順位に沿って段階的に進め、2027年4月(30周年イヤー)に受注→製造→納品の一気通貫を完成させます。

PHASE 0

要件定義・Zoho課題の棚卸し

2026年8〜9月|5人日

業務密着ヒアリングをもとに画面・項目・帳票・連携方式を確定し、既存Zoho CRMの設定・運用課題を総点検。構築の土台を固め、後工程の手戻りをなくします

PHASE 1

受注伝票の電子化 ×「売上↔顧客」連動 <最優先>

2026年9月末〜12月 開発・試験 → 12月 本稼働|17人日

Phase 0 の前半で要件を確定し、9月末から開発を並行開始。まずサロン販売の売上+顧客をCRMに一本化(DG1・Shopifyは要件定義で連携方式を確認のうえ段階的に取込)。顧客カルテ/購買・接客履歴を整備。過去3年分の伝票移行入力を並行。古物・本人確認も設計。12月から手書き伝票を卒業し、サロンの販売がCRMに記録され始めます。

PHASE 2

在庫管理 × 販売連動 + 仕入れ

2026年12月〜2027年2月 → 3月 本稼働|18人日

バーコード自動起票による売り消し・個別番号来歴。仕入れ(発注・入庫)を含む。GEMからCSV移行。期末棚卸に突合機能の実地検証を合わせます。ここでGEM卒業の目処。

PHASE 3

組立・製造加工管理

2027年2〜3月 → 4月 本稼働|10人日

素材+加工費を1製品へ足し上げる工程(BOM・原価積上げ・工程カンバン)。GEM固有機能を再現し、一気通貫が完成。5〜6月は定着支援。

マイルストーン

時期マイルストーン内容
2026年7月要件確定・補助金申請業務密着ヒアリング(1〜2日)→ 費用確定 → 7/30までに富山県DX申請 → ご契約
2026年8〜9月Phase 0(要件定義・Zoho課題の棚卸し)要件・Zoho総点検。Phase 1の要件は前半で確定し、9月末からPhase 1開発を並行開始
2026年12月Phase 1 本稼働手書き卒業。移行入力(過去3年分)はここまでに完了が理想
2027年3月Phase 2 本稼働「売れたら在庫が減る」実現。GEM卒業
2027年4月Phase 3 本稼働=全体完成受注→発注→入庫→組立→在庫→納品の一気通貫。30周年に間に合わせる
大切な設計判断:Phase1の段階で、将来の在庫・組立連動を見越した商品マスタ/個別番号(品番・バーコード)の持ち方を決めておきます。後付けでの手戻りを最小化するためです。
試験運用(トライアル):本システムは新規に構築するものであるため、各Phaseの本稼働前に実データを使った試験運用期間を設けます。「実際に運用してみないと分からない」部分を試験運用で洗い出し、現場のフィードバックを反映してから本稼働へ切り替えます。
スケジュールの要:7/30の富山県DX申請期限から逆算し、7月中旬までのヒアリング実施が必須。②補助金は交付決定前の着手分が対象外となる制度が多いため、Phase 0のみ先行着手(補助対象外)とし、Phase 1以降を補助対象に切り分ける進め方を推奨します。

Investment

費用・お支払い・補助金(概算)

全体50人日・350万円(税別)の概算です。※モックを仕様として確定する「進め方の条件」つきの価格です(下記)。

概算お見積り(税別)

Phase内容工数金額
Phase 0要件定義・Zoho課題の棚卸し5人日¥350,000
Phase 1帳票3種の電子化(CRMウィジェット)・購買履歴・移行基盤・試験運用(Shopify/DG1はCSV取込まで)17人日¥1,190,000
Phase 2Webアプリ基盤・発注入庫・在庫2層・バーコード・GEM移行・試験運用18人日¥1,260,000
Phase 3組立BOM原価積上げ・工程カンバン・加工伝票・試験運用10人日¥700,000
合計50人日¥3,500,000(税込 ¥3,850,000)
概算の前提:①Shopify・DG1の自動連携(API)は要件定義で仕様確認のうえ別途見積(本概算は両方ともCSV/手動取込まで。月100件未満の件数規模ではCSV取込で運用上十分と判断)。②過去3年分の伝票入力作業は御社実施(入力画面・CSV一括取込・手順書は開発費に含む)。③Zoho CRMライセンスは御社の現行契約を継続。④帳票は現行様式の踏襲を前提。正式なお見積りは業務密着ヒアリング後に確定します。
本価格の前提(進め方のお願い):①帳票は現行様式の完全踏襲で1回確定(デザインの往復をなくします)。②モック=仕様とし、画面合意後の変更は変更管理。③基盤は実績ある既製クラウド部品を採用。④フィードバック窓口を1名に一本化し、確認事項は48時間以内にご回答いただく。——この進め方により価格を圧縮しています。前提が難しい場合は標準体制(96人日・¥6,720,000 税別)でのお見積りとなります。

別途費用(実費・ランニング)

項目金額目安備考
保守費用(年額)構築費用の15%/年
=¥525,000/年(税別)
障害対応・軽微改修・バージョン追従。開発費350万円の場合の年額(月額換算 約¥44,000)。Phase 1 本稼働月から
サーバー費用(月額)¥10,000〜20,000/月ホスティング・DB・PDF生成(実費)

お支払いプラン

補助金活用プラン

富山県の補助金で実質負担を圧縮

富山県中小企業トランスフォーメーション補助金(DX枠・補助率1/2〜3/4)の活用を前提とします。採択された場合、開発費350万円の実質負担は約114万〜193万円(下記パターン参照)。お支払いは各Phase 着手時50%・検収時50%を基本とし、詳細はご契約時に取り決めます。

補助金活用のパターン

前提:補助対象経費=Phase 1以降の開発費315万円(Phase 0は先行着手のため補助対象外・35万円)。制度は富山県中小企業トランスフォーメーション補助金 DX枠(補助上限500万円・申請期限 2026年7月末)を想定。

パターン適用条件補助率補助額実質負担(全体350万円)
A:小規模+賃上げ小規模企業者(従業員5人以下)+給与支給総額3%以上引上げ3/4約236万円約114万円
B:小規模(通常)小規模企業者2/3210万円140万円
C:中小(通常)中小企業者(従業員6人以上)1/2約158万円約193万円
D:補助金なし不採択・申請見送りの場合350万円(Phase分割払いで平準化)
小規模事業者の判定(従業員5人以下):「常時使用する従業員」には、正社員のほか、正社員の4分の3以上の労働時間で継続勤務するパート・アルバイトも含みます。一方、①週の所定労働時間が正社員の4分の3未満の短時間労働者、②2か月以内の期間雇用者、③日雇いはカウントから除外されるため、シフトが少なめの一般的なアルバイトや短時間パートは多くの場合含めません。
共通要件・留意点:①とやまDXパートナー登録ベンダー(当社・受付申請中)の支援を受けた申請が必須。②事業実施期間中に事業場内賃金(時給単価)を平均10円以上引上げ、労働生産性3%以上向上の計画が必要。③実績報告期限(2027年1月8日)までに完了・支払した分が補助対象のため、Phase 2以降の対象範囲は申請時に事務局へ確認。④商談録音→文字起こし等のAI活用を柱に据える場合はAI導入枠(小規模3/4・中小2/3、賃上げによる引上げ不要)も選択肢(労働生産性4%以上向上が要件)。⑤IT導入補助金(国・1/2)は採択時期により着手が後ろ倒しになる可能性があり、スケジュール優先なら富山県制度を第一候補とします。
補助金は交付決定前の着手分が対象外となる制度が多いため、Phase 0のみ先行着手(補助対象外・35万円)とし、Phase 1以降を補助対象に切り分ける進め方を推奨します。採択されなかった場合の進め方(Phase分割・スコープ調整)も併せてご提示します。

Next Steps

今後の進め方

1
本ご提案のご確認(画面イメージ・帳票デジタル化・音声入力・費用と補助金の考え方)
2
資料のご共有 GEMの帳票・マニュアル、現状の受注/預り伝票、業務フロー。必要に応じてGEM画面の共有。
3
業務密着ヒアリング(1〜2日) 現場で、毎日触る画面・必要項目・見たい指標を定義。受注伝票の明細・在庫フローを実画面で確認。
4
要件確定 → 規模・費用・補助金スケジュールの確定 → ご契約
5
各Phase:開発 → 実データでの試験運用(トライアル)→ フィードバック反映 → 本稼働

次回までに確認させていただきたい事項

2026/6/24 の打ち合わせで、役割分担(CRM=顧客・取引/Webアプリ=供給・製造・在庫)と受注→製造→納品の業務フローはおおむね現状と整合することを確認いただきました。以下は実装に向けて引き続き詰める事項です。

この1年で、宝飾業界のDX成功事例を、ご一緒に。